第10世代でディスクブレーキ専用になった「GIANT TCR ADVANCED SL 1」を購入してから2000kmほど乗りました。

CADEXの一体型ハンドルとAmpサドルに交換してから、いつものヒルクライムコースに加えて、富山湾岸の160kmロングライドでも使用しました。

ある程度の距離を乗ったので、この辺りでいったんの感想を書き留めておきます。比較対象は第9世代のディスクブレーキTCRです。第9世代のTCRはSRAM RIVALなので変速やブレーキ周りは異なりますが、その他は似通っているので比較対象としてはうってつけ。
乗り心地

乗り心地はよくなったように感じます。第9世代TCRは、GIANTのGAVIA Cource 1 25Cをリム内幅19mmのSLR1 42に装着していました。このTCRはCADEXのRace GC 28Cをリム内幅22mmのSLR 0 40に装着しています。単純にタイヤのグレードが上がっていることに加え、エアボリュームが増えた関係で空気圧を80 psiから59 psiに落としているため、乗り心地がよくなったのだと思います。
CADEX Race GCは、最近30Cがラインナップに加わりました。乗り心地がどのように変わるのか興味津々です。今の28Cタイヤが消耗して交換する際には検討してみたいですね。
漕ぎ出し、平坦
漕ぎ出しは若干カッチリ感があるというか、かかりのよさを感じます。SLR 0 40はカーボンスポークなので、ステンレススポークだったSLR 1 42よりも剛性が高いことが要因なのかも。リムハイトが若干低くなっていますが、平坦の速度維持や横風耐性は似たようなものでした。
登り
フレームがSLグレードになり、コンポーネントもセカンドグレードのUltegraになったので、第9世代TCRに比べて1kg以上軽量化されています。このため登りは軽く感じます。取り回しの際に持ち上げることもあるので、軽さは度々実感しています。
下り

下りの挙動は安定しています。全く不安は感じず、思い通りのラインで下ることができました。一体型ハンドルは剛性と振動吸収能力が高い次元で両立していて、性能よし、乗り心地よしで欠点なしですね。
変速

シマノ 12sはリムブレーキTCRでDura-Aceを使用していますが、Ultegraでも変速性能は遜色ありません。STIレバーは細身で握りやすく、変速スイッチはいつものDi2で慣れているので、違和感なく使用できています。
カスタムするとしたら

すでにハンドルとサドルをCADEXに交換してしまいましたが、これ以上のカスタムは不要でしょう。消耗品を交換する際に考えるくらいですね。タイヤはCADEX Race GC 30Cを試してみるかどうか、チェーンとブレーキローターが現状Ultegraグレードなので、消耗してきたらDura-Aceグレードに交換してみようと思います。
総評

TCRとして順当に進化した第10世代でした。内装化でスッキリかつエアロ性能も上がったハンドル周りや、カーボンスポーク採用の高性能ホイールなど、ジャイアントならではのパッケージが素晴らしい。このバイクでいろいろな場所に行こうと思います。