Sony FE 135mm F1.8 GMを抱えて試し撮りに行ってきました。Sony FE 50-150mm F2 GMが発表されたから、というわけではありませんが、せっかく手に入れたのでちゃんと使わないと、ということで。
ボディはα7CRです。アンバランスかとも思いましたが、グリップエクステンションなしでもそれなりに振り回せました。絞りはすべて開放です。
ファインダーを覗いてみると、一味違った世界に息を呑むほど。昔、一眼レフで明るい単焦点レンズを試した際の体験が蘇ります。EVFになって明るさは調節できるようになりましたが、明るさ以外でも見え味ってあるんですね。α7CRのファインダーでも実感できるほどなので、α7R Vだとさらにすごそう。もちろん、出てくる画もすごい。
開放からシャープな描写、とありきたりな表現ですが、それ以外に言いようがないほどです。135mm F1.8開放だとピントが合う範囲は極小、ピント面から少しでも前後するとボケます。
135mmの焦点域は、所有レンズだと70-200mmや50-400mmがカバーしています。いずれもスポーツや飛行機などが主な被写体で、静物を撮影しようとはしなかったので、135mmでじっくり撮影する体験は新鮮です。
画角は、やっぱり狭いですね。構図を整理しやすいといえばそうなのですが、難しいです。写りのよさと新鮮さであちこちレンズを向けて楽しむのが自分にぴったりなのかも。作品作りって柄ではありませんし。
最短撮影距離0.7m、最大撮影倍率0.25倍と、クオーターマクロ相当でマクロ撮影もお手のもの。F1.8開放で背景との距離を空ければ、何が写っているか分からないほどトロトロにボケてくれます。
135mmともなれば、圧縮効果もかなりのものです。ぎゅっと密集した様子を写しとることができて、肉眼とは異なった世界が垣間見えます。
望遠単焦点レンズは100mm STF以来久々で楽しいですね。画角固定、絞りは開放、ただレンズを向けてシャッターを切ることに集中できます。標準域とは一味違った世界で、なおかつ写りがよいので、何を撮影しても新鮮で楽しい。
135mmは使いどころが限られるので、50-150mmや70-200mmの方が便利ですが、F1.8の明るさやヌケのよさ、画角固定で考えることが減るなど、単焦点レンズのよさを再実感できました。仮に50-150mmを買ったとしても、下取り価格やら何やらを考えると手元に残しておいて、ここ一番で使ってやりたいですね。ただし、防湿庫のスペースさえ問題なければ、ですが。レンズはともかく、フードの直径が太くて嵩張るんですよ。