Novel

甘城ブリリアントパーク2

甘城ブリリアントパーク2 (富士見ファンタジア文庫)

富士見ファンタジア文庫8月の新刊から、甘城ブリリアントパークの第2巻を購入しました。

甘城ブリリアントパークは、異世界と魔法とテーマパークを題材にした物語です。ひょんなことがきっかけで、主人公の可児江西也が、閉鎖寸前のテーマパーク 甘城ブリリアントパークの経営を立て直すことになり、東奔西走するどたばたを面白おかしく描き出す、良質の娯楽小説です。

第2巻は、第1巻で当面の危機を突破したパークが直面する課題を、「人が足りない!」と「お金が足りない!」の中編2話構成で描写しています。どちらも経営者が頭を悩ませる課題ですが、主人公も例に漏れず頭を悩ませていますね。それをどうにかこうにか解決して、次巻につなげていて、これからがますます楽しみです。

ところで、甘城ブリリアントパークでは、人材・資金と言った生臭い話題以外にも、テーマパークと言うことで、お姫様や妖精さんと言った、それっぽいキャラクターも登場します。お姫様は正統派のお姫様なのですが、妖精さん達が異様な魅力を放っていて、シリーズの魅力に花を添えています。まあ魅力と言うよりはおっさんくささ・現実感なのですが、例えば本巻で言えば、競馬で万馬券を当てたのでサウナと焼き肉で豪遊、宵越しの金は持たずに使い切ってしまう、というエピソードがこれを象徴しています。

そんな魅力的な妖精さんに加えて、本巻では何人かの新キャラが登場しました。次巻以降は物語も本格的に始動し、新たな展開を見せてくれることでしょう。次巻を楽しみに待つこととします。早めに出るといいなぁ。

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