東京シャッターガール

東京シャッターガール 1巻 (ニチブンコミックス)

ふと見かけた表紙とタイトルに惹かれて、東京シャッターガールを購入しました。見て分かるとおり、写真とカメラを題材にしたコミックスです。主人公は、高校から写真部に入部して3ヶ月の写真初心者、夢路歩です。彼女が愛機と共に街歩きをして、スナップ写真を撮影しながら感じたことや考えたことをモノローグで綴っていく、1話完結形式で話が進んでいきます。

タイトルからも分かるとおり、題材はすべて東京周辺です。第1話は押上、スカイツリーが建設中というのも、時の流れを感じて面白いですね。現在の時間を切り取って写す、写真というものの本質が表れているように思います。

東京の各地を、カメラを持って撮影に訪れる主人公の夢路ですが、被写体は実に様々です。スカイツリーのような有名どころから、散歩途上で行き交った人々、それに道ばたの猫まで、気になった被写体を気の向くままフレームに収めていきます。随所に挿入されるコラムと撮影ポイント紹介と相まって、写真撮影したいな、という気にさせてくれますね。

あいにくと、東京は遙か遠く、いわゆる聖地巡礼のような真似はできません。とはいえ、紹介されているポイントで、紹介された内容のような写真を撮影するのは、このコミックスの趣旨ではないでしょう。もちろん芸事には模倣も必要ですが、自由気ままに撮影できるのも、また写真撮影の魅力というもの。いかにも名所でござい、って感じのしない場所を、カメラを片手にぶらぶらと写真散歩する、そういうあてどない雰囲気がいいんですよね。

東京シャッターガールは、現在3巻まで刊行中。最新の第3巻では、写真甲子園での熱戦が描かれています。もっと写真撮影を楽しみたい、そんな情熱を刺激してくれる良作でした。

スポンサーリンク

フォローする