iPhoneやiPadに保存している楽曲をいい音で聴きたいと思い、ヘッドフォンアンプを購入しました。
気になっていたソニーのポータブルヘッドフォンアンプPHAシリーズは入荷終了になっていたので、手頃な値段で評判が良さそうなFiiOのQ1 Mark IIを購入しました。
FiiOは中国の広州に本社を置くポータブルオーディオ機器メーカーです。ヘッドフォンアンプの他にも、デジタルオーディオプレーヤーやBluetooth対応製品を数多くラインナップしています。
Q1 Mark IIは同社のポータブルヘッドフォンアンプではエントリーモデルに位置します。エントリーモデルながら、384kHz/32bitのPCMデータと11.2MHzのDSDデータに対応したUSB DACとバッテリーを内蔵した手堅い仕様の製品です。AppleのMFi認証を取得しているため、iPhoneやiPadとの接続性もばっちりです。
開封すると、本体とご対面です。この形態のパッケージもすっかりおなじみですね。
大きさは10cm x 6cmと、タバコの箱よりも小さい手のひらサイズです。重さも100gと軽量です。ポータブルの名に恥じないコンパクトさです。
底部にはヘッドフォン出力と2.5mm TRRSのバランスヘッドフォン出力、ライン出力とボリュームがあります。ボリュームは電源スイッチを兼ねた作りになっていて、時計回りに回すとクリック感があり、電源が入ります。
上部には充電とデータ入力を兼ねたmicroUSB端子と、バスブーストおよびゲインの調整スイッチがあります。バスブーストとゲインはデジタルではなくアナログ回路での処理で実装されているとのこと。
データ入力は充電用のmicroUSBと兼用のため、iPhoneやiPadとの接続はmicroUSB – Lightningのケーブルを使います。製品に添付されているので心配無用。iPhoneやiPadからQ1 Mark II側へ給電されないよう、特殊処理が入ったケーブルとのことです。USB Type-Cコネクタなら汎用性があってよかったんですが、リリース時期から考えると仕方ないかな。
さっそくiPadと接続してみました。ヘッドフォンはMDR-1Aです。本体のヘッドフォン出力に比べるとクリアでヌケのよい音質に感じます。ホワイトノイズも感じ取れないレベルで、聞いていて気持ちいいですね。難点としては、データ入力と充電の端子が共通なので、利用中に充電できないことです。連続再生時間はカタログスペックで10時間以上となっているので、実用上の問題はないと思います。バッテリーより先にヘッドフォンの連続装着に耐えられなさそう。
最近のiPhoneやiPadにはヘッドフォン出力が省略されているので、気軽に音楽を楽しみたいときはBluetooth、じっくりと音楽を楽しむときはヘッドフォンアンプで使い分けていこうと思います。
こうなってくると、リラックスして音楽を楽しめるスピーカーオーディオも欲しくなってきますね。危ない危ない。音楽ライブラリの整理でもして、気を紛らわすことにしましょう。