フルサイズ用の超望遠レンズを購入しました。
タムロン / 50-400mm F/4.5-6.3 Di Ⅲ VC VXD A067
超望遠ズームレンズといえば、バズーカとも称されるいかつい見た目でスポーツイベント等での写真撮影ではよく目立ちます。プロ仕様のカメラにとってはまさに花形で、各社が鎬を削って製品を投入する分野でもあります。
手持ちの機材で超望遠域をカバーするものは、RX10M3とE 70-350mm F4.5-6.3 Gがあります。RX10M3は1型センサーに換算24-600mmの広い範囲をカバーする万能選手ですが、AFがコントラストAFのみで動きものには向いていません。E 70-350mmはα6400と組み合わせれば動きものにも対応可能ですが、APS-CのEマウント対応でフルサイズ対応ではありません。α7R Vならクロップしても2600万画素で十分な画素数ですが、やはりフルサイズの全力を引き出してやりたいところ。
そんなわけで、100-400mmか150-600mmの超望遠ズームレンズが気になりながらも購入には至らず、イベントのたびにレンタルで対応して機会をうかがっていたのでした。ソニー純正のFE 100-400mmは何度かレンタルして性能や画質は文句なしですが、値段で二の足を踏んでしまいます。シグマの100-400mmライトバズーカが手頃な値段と使いやすさで気になっていたところに、タムロンのこの50-400mmが登場して俄然興味がそそられたわけです。
広角端が50mmからスタートするこのレンズであれば、スポーツイベントで典型的なカットをレンズ交換せず1台のカメラで撮影可能になります。それでいて他の100-400mmとサイズ・重量でも遜色ないという万能ぶり。シグマのライトバズーカより値段は張りますが、50mm始まりの利便性を考えると納得価格です。ソニー純正のFE 100-400mmよりもお手頃な値段ですし。
そんなこんなで、晴れてフルサイズ初の超望遠ズームレンズを購入するに至ったわけです。
フィルター径はタムロンのミラーレス用レンズの多くに共通の67mmです。超望遠ズームレンズにしては小さめ。他のタムロンレンズとフィルターを共用できるのが便利です。PLフィルターやNDフィルターは意外にお高いですからね。
操作部はカスタムスイッチとカスタムボタン、それに手ぶれ補正の切り替えスイッチを備えています。カスタムスイッチとカスタムボタンには様々な機能を割り当て可能で、自分なりに使いやすくカスタマイズすることができます。
レンズ本体にはUSB Type-Cコネクタを備えています。専用のユーティリティソフトであるTamron Lens Utilityを使ってレンズをカスタマイズできます。最近はAndroid版のTamron Lens Utilityがリリースされたので、外出先でもスマートフォンを使ってレンズのカスタマイズが行えます。
鏡胴にはロックスイッチも備え付けられています。ロックは広角端50mmのみです。同じタムロンの150-500mmでは任意の焦点距離でロックできる機構を備えていましたが、こちらは広角端のみ。三脚座も別売りなので、価格に配慮して最小限の仕様にしているのでしょう。
さっそくα7R Vに装着してみました。長さも重量も問題ない範囲です。α6400とE 70-350mmの組合せよりも大きく重くなりますが、広角端50mmの利便性が得られるなら許容範囲内ですね。いざとなればAPS-Cクロップで600mm相当までカバーできますし。
望遠端ではF6.3とかなり暗くなりますが、オートフォーカスも瞳AFも問題なく動作しました。手ぶれ補正も良好です。ソニー純正100-400mmではボディとレンズの協調動作により、さらに強力な手ぶれ補正がかかるようですが、こちらのレンズでも十分にぶれを補正してくれています。
レンズフードは花形のレンズフードが付属します。その他のオプションとして三脚座を装着可能ですが、別売りになっていて付属せず。別売りの三脚座は割といいお値段がするので、しばらく使ってみてから考えます。
超望遠ズームレンズにしては小型軽量で、50mmから使える便利さのこのレンズ、大変に魅力的だと思います。スポーツイベントはもちろん、超望遠域の圧縮効果を活かした写真撮影も楽しそう。動きものはハマると沼が深そうですが、飛行機ならまだ手頃な範囲でしょうか。いろいろな場所に持ち出して、いろいろな写真撮影に挑戦してみたいと思います。
