QNAP NAS用の拡張カードを使って、QNAP TS-453DにSSDを増設してみました。
ヒートシンクを外したところです。四隅のネジはバネが仕込まれていて、ヒートシンクをSSDに押し付ける構造です。黒い四角はスペーサーですね。四角の中の金色の部品は温度センサーです。NVMeのSSDは発熱が大きいので、温度センサーで温度を測定して高温になるとファンが回り冷却してくれます。
TS-453Dの場合、ブラケットはL型でなくストレート型のロープロファイルタイプが必要です。左端のネジ2つを外して交換しました。ブラケットの隣にあるチップがPCIeのブリッジです。
さっそくSSDを取り付けてみました。上がスロット1、下がスロット2です。最初スロット2にSSDを取り付けてしまって、後で入れ替えました。スロット2でも問題はないのですが、やはり気になってしまいます。
SSDにサーマルパッドを貼り付けて、ヒートシンクに熱が伝わるようにします。PCIeブリッジには最初からサーマルパッドが貼り付けられています。ヒートシンクを外す際に、チップ側かヒートシンク側かどちらかに貼り付いているので注意。
TS-453Dの拡張スロットは本体上部にあります。ケース前面のパネルを外し、背面の小さなネジを3つ外してケースをスライドさせればアクセスできます。
ヒートシンクを戻したQM2-2P-344を装着して、ブラケットをねじ止めすれば取り付け完了です。久々の拡張カード増設でしたが、特に問題なく増設できてよかった。
NASを起動してSSDが認識されているか確認します。「ストレージ&スナップショット」からSSDを選んで状態を確認すると、無事に認識されていました。HDDと同じようにS.M.A.R.T.でSSDの情報が確認できるんですね。取り付けたばかりなので、状態は良好です。
これでSSD 1TB、メモリ 16GBのパワフルなNASが完成しました。QNAPのNASでは、SSDをキャッシュ、階層型ストレージ、ボリュームと3種類の使い方ができます。データの冗長性を考慮すると、SSD 1台の状態ではSSD故障時にデータ喪失がない、読み出しキャッシュとして利用するのがよさそうです。近いうちにキャッシュの設定をしてみたいと思います。