先日紹介したQNAPのNASにメモリを増設してみました。
TS-453Dにはメモリ4GBとメモリ8GBの2種類のモデルがあります。私が購入したのはメモリ4GBのモデルです。普通にNASとして使う分にはメモリ4GBで十分なのですが、QNAPのNASにはいろいろなアプリをインストールできて、その度にメモリを消費します。
現状で2GB程度の空きはあるものの、仮想化やコンテナで遊ぶには心許ないです。そこで、メモリを増設してみようというわけです。
QNAP TS-453DのメモリはDDR4のSO-DIMM、いわゆるノートパソコン用のメモリです。デュアルチャネル動作させるため、同一仕様のチップを使ったメモリを2枚1組で増設するのが定石です。順当に考えると4GBメモリを2枚購入すればいいのですが、すでに実装されている4GBのメモリと同じものを2枚買うのも面白くありません。
TS-453Dのメモリ容量は公式サポートによると8GBまでですがプラットフォームとしてはそれ以上のメモリも認識するはず。ダメ元で8GBを2枚購入して16GB増設に挑戦してみることにしました。メーカーサポート外の構成になるので、何が起きても自己責任で!
久々のメモリ購入でアテもなかったので、適当に調べて見つかったPanram製品を購入しました。CFD販売の取り扱いで相性保証もあるので、いまひとつだったらそのときに考えればいいや。いまどき相性問題を聞くことも少なくなってきましたしね。
Panram / PC4-19200(DDR4-2400) 8GB×2枚
パッケージはブリスターではなく開閉できるタイプのパッケージでした。ブリスターパッケージは開封が苦手なので、こっちの方がうれしいです。
メモリを取り出してみました。内部にメモリ保持用のパーツがありました。パッケージにメモリを直接保持するタイプよりも、取り出しやすいですね。Panram製のメモリを購入するのは初めてでしたが、心配りが行き届いていてステキ。
TS-453Dメモリスロットにアクセスするには、HDDを取り外します。正面から見て右手側に金属ケースの切り欠きがあって、メモリスロットにアクセスできます。
メモリスロットは2個あります。少し重なったL字のレイアウトになっています。Secondaryのスロットが手前側にあるため、メモリはPrimary、Secondaryの順に取り付ける必要があります。
元から実装されていたメモリをPrimaryスロットから取り外して、今回購入したメモリを取り付けました。元から実装されていたのはADATAのDDR4-2400のメモリでした。同じ仕様のメモリを買い求めるのは難しいので、増設用は2枚1組で購入するのがよさそうです。
メモリ取り付けが終わったので、HDDを元に戻してNASを起動しました。
無事に16GBのメモリを認識しています。公式サポート外なので少し心配でしたが、終わってみればあっけなく認識されて一安心。サポート外なので、くれぐれも自己責任でね。
今回は、amazonアウトレットを利用してみました。amazonアウトレットは、いわゆるリファビッシュ品です。返品されたり輸送中に外箱が損傷した製品を検品してアウトレット販売しています。メモリでしたらアウトレットでも問題はないので、お手頃価格にひかれて購入してみました。特に問題は感じなかったので、アウトレットが利用できる製品があったら次回も検討してみようかな。
ともあれ、TS-453Dがメモリ16GBの高性能NASにパワーアップしました。メインマシンをAppleシリコン搭載のiMacにすると、Intel CPUの仮想化でWindowsが使えなくなるんですよね。Appleシリコンへの移行に備えてIntel CPUの仮想化環境を用意しておこう、というのがメモリ増設の主な目的だったのでした。無事に目的が達成できたので、あとはAppleシリコン搭載のiMacが発表されてからじっくり検討しようと思います。
在庫の関係で、DDR4-2666の方がお安く購入できることもあります。