Sigma 20–200mm F3.5–6.3 DG | Contemporary
高倍率ズームレンズを購入しました。
シグマ / 20–200mm F3.5–6.3 DG | Contemporary
タムロンの28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)からの買い替えです。広角端でF2.8の明るさと0.19mの最短撮影距離を実現し、200mmの望遠端でも最短撮影距離0.8mまで寄れる万能レンズです。ただ、今となっては広角端28mmが少し狭く感じることと、G MasterのXDリニアモーターが普通になってきて、AF駆動のステッピングモーターRXDが遅く感じることから、買い替えを検討していました。
買い替え先は、同じタムロンの25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 (Model A075)か、シグマの20–200mm F3.5–6.3 DG | Contemporaryが妥当な候補でしょう。
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広角端を25mmまで広げてF2.8の明るさを維持したタムロンと、広角端を20mmまで広げてしまったシグマ、両方とも最新世代のAF駆動機構を備えていて速度としてはXDリニアモーターに引けをとりません。いろいろ迷っていたのですが、最終的にはシグマを選びました。
決め手になったのは広角端の20mmです。ボケ量を気にしなければレンズの明るさはISO感度で代替できますが、広角は代替できないので。そもそも写っていなければどうしようもありません。また、タムロン25-200mmはズーム中間域でのF値が先代の28-200よりも早く大きくなる、つまり暗くなるとのこと。タムロン28-200mmでは焦点距離150mm程度でF5.6に到達するところ、タムロン25-200mmでは焦点距離96mm程度でF5.6に到達するとのこと。
ちなみに、シグマ20-200mmは50mmでF5.6、85mmでF6.3となり、同じ焦点距離だとタムロン25-200mmに比べて1段から0.5段ほど暗くなります。タムロン28-200mm比で暗くなるなら、思い切って広角20mmに振ってみよう、という考え方でシグマ20-200mmを選んだわけです。
最後に購入したシグマのレンズは、確か35mm F1.4 DG DNだったはずですが、そのときからパッケージデザインが一新されています。SIGMA AIZU JAPANのロゴが誇らしげですね。
レンズフードは保護用の紙巻きがされています。レンズ本体は薄手のレンズポーチに入っていました。シグマのロゴが新鮮です。
レンズ本体は、見慣れた造りです。お手頃なContemporaryシリーズといえどもビルドクオリティは高く、所有感を満足させてくれます。
操作系は、AF/MFのフォーカス切り替えスイッチと、ロックスイッチが備わっています。ロックスイッチは広角端でのみロックが可能です。ロック状態でもズームリングを回せばロック解除されるので、とっさのズーム操作の妨げにならず便利です。
さっそくα7 Vに取り付けてみました。スペック上はタムロン28-200mmより若干短いことになっていますが、大差ありませんね。持った感覚ではレンズ中心よりも前玉より、ズームリングの前側あたりに重心がくるようです。悪く無いバランスだと思います。
200mmのテレ端では、全長が2倍ほどになります。鏡胴の繰り出し部分は1段です。タムロンは2段だったので、1段の方が耐候性では有利に感じます。高倍率ズームレンズは鏡胴の繰り出しが大きくて、ホコリや水気を吸い込みがちなので、接合部分は少ないほど有利のはず。ズームリングの回転方向は、マウント側から見て反時計回りで望遠側に、時計回りで広角側になります。ソニーやタムロンとは逆方向なので、ちょっと慣れが必要かもしれません。
室内で少し触ってみたくらいですが、リニアモーターHLAによる合焦速度は満足いくものでした。ズームリングの回転は、直進ズーム的に使うのは難しいくらいの重さです。ロックスイッチでロックしなくても、移動中に伸びたりはしなさそうで安心です。広角20mmから望遠200mmまで画角を変えられるのは便利ですね。レンズ交換の手間と時間が惜しい旅行にはぴったりです。あとはズームリングの回転方向と明るさが気になるところ。慣れるまでは、しばらく使い込んでみようと思います。
