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AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの外観レビュー

ニコンの高性能ズームレンズ、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDを試用する機会がありました。開放絞り値がズーム全域にわたって2.8固定の、いわゆる大三元レンズの一角です。性能もさることながら、お値段も素晴らしい逸品です。

何と言っても目をひくのは、ぐぐっと飛び出した前玉ですね。広角特有の歪みを補正するために、前から2番目のレンズに、極めて大きな非球面量を持ったレンズを採用したため、このような形状になっています。このため、通常のレンズキャップはつけられず、かぶせ式のレンズキャップが付属しています。要するに「ふた」です。当然、フィルター類も装着不可能です。その代償として、単焦点の14mmレンズより良い、と言われている光学性能が得られたわけです。このあたりの苦労は、ニコンのインタビュー記事に詳しく書かれています。

ガラスモールド非球面レンズにまつわるエピソードが満載で、読み応え十分なインタビューです。特に若いスタッフの前例にとらわれない発想がいいですね。

光学設計部門側でも、14-24mm、24-70mmとも、レンズ設計が初めてという若いスタッフが担当しました。怖いもの知らずで『こういう非球面を使いたいんですけど』とその2人が相談に来たので、多分製造部門に断られると思うけど提案してみれば、と言ったのです。すると、やります、という回答が佐久間から来たので、えっ、できるの?と逆に驚きました。

ザ・ワークス:Vol.47 ガラスモールド非球面レンズ – Enjoyニコン | ニコンイメージング

言った方がびっくり、というね。こんな調子でばりばりとレンズを開発していって欲しいものです。

全長は131.5mm、質量は約970gと、それほど大きくはありません。1kg切ってれば軽量、というのは何かに毒されすぎかも。

D810に装着しました。ボディとのバランスは最高にぴったりです。取り回しもしやすいですし、特に負担を感じることもありません。しかし前玉、でかいですね。ズームと共に前玉が前後します。広角端で最も前面に、望遠端で最も奥まった位置に前玉が来ます。フードの深さとしても、合理的な前後関係です。

肩越しの風景です。うーん、いかにもよく写りそうです。これだけでご飯三杯はいけますね。実写レビューは後ほどお送りします。

Nikon / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

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