先日、長野県と群馬県の県境にある国道292号線「志賀草津高原ルート」を走って渋峠に行ってきました。
渋峠のアクセスには、東京を経由して軽井沢まで新幹線で輪行しました。その際に、ちょっと変わった切符の買い方に挑戦してみました。いわゆる一筆書き切符というものです。
JRの切符は、乗車券と特急券に分かれています。東海道新幹線に乗る際によく利用するEX予約では、乗車券と特急券が一体になった切符を購入しているわけですが、もちろん別々に購入することも可能です。別々に購入すると一見不便に見えますが、便利でお得なこともあります。それが一筆書き切符です。
JRの乗車券は、移動する距離が長くなるほど距離当たりの運賃が安くなる仕組みになっています。複数の新幹線や特急を組み合わせて移動する場合は、乗車券と特急券が一体になった切符を組み合わせるよりも、特急券だけを別で購入しておいて、通しの乗車券と組み合わせる方が運賃が安くなるわけです。
また、乗車券は経由地を指定して購入することができます。さらに乗車券で移動する距離が長くなると乗車券の有効期限が長くなったり、途中下車ができたりします。これらの乗車券に関するルールを組み合わせて、便利でお得に移動しよう、それが一筆書き切符です。
今回購入した一筆書き切符の経路がこれです。路線図は駅すぱあと for WEBからお借りしました。
計画した行程は、新大阪から軽井沢まで新幹線で輪行。渋峠を越えて長野か松本から輪行で新大阪に帰る行程でした。普通は新大阪〜軽井沢と長野または松本〜新大阪で、行きと帰りの切符を別々に購入します。一筆書き切符で乗車券を購入すると、別々に購入するよりも安く購入できるのです。軽井沢〜松本の区間を乗車しないにも関わらずです。
実際の乗車券です。新大阪から東京、軽井沢、篠ノ井、さらに篠ノ井線と中央本線を通って金山までと、金山から新大阪の連続切符です。実際に乗車券を使用する際は、軽井沢で途中下車して松本から再び乗車した、という扱いになります。
今回は使用済みの乗車券を残したかったので有人改札を通りましたが、途中下車ふくめて自動改札を利用できます。さすがJRの自動改札機、複雑な切符のルールをもれなく実装しています。
早特のような割引きっぷは乗車券と特急券が一体になっているため、乗車券のみを購入する必要がある一筆書き切符と併用はできませんが、割引きっぷが用意されていない区間なら概ねお得になります。経由地を指定するため自由度は下がりますが、ある程度ルートを計画する移動にはもってこい。機会を作っていろいろなところに行ってみたいと思います。