はじめに
秋になると長野に行きたくなるよねー、というわけで晩秋の長野へライドに行ってきました。長野には何度かライドに行ったことがあり、お気に入りの場所や印象的だった風景がたくさんあります。今回はそんなお気に入りの場所と、行ったことがない新しい場所をほどよく組み合わせたライドを計画しました。定番ばかりだとマンネリで飽きてしまいますし、かといって新しい場所ばかりだと疲れてしまうので、ほどよく両立させようというわけです。
ライドの出発は松本から、1日目は長野まで移動して宿泊、2日目は長野近辺をライドして再び長野に戻り輪行で帰る、というルートを引きました。1日目は定番、2日目は新顔という組み立てです。
晩秋の長野、あわよくば紅葉を楽しめるかもしれません。いざ出発!!
松本から安曇野へ!
今回の移動は東京発でした。新宿駅から始発のあずさで松本へ向かいます。新宿駅までの移動経路は早朝ながら人が多く、輪行には少々厳しい環境でした。反対方向の電車は早朝とは思えない満員で、さすがは大都会東京。これなら北陸新幹線で長野駅に向かう方が輪行しやすいかな。
あずさに揺られること2時間30分ほどで松本駅に到着です。独特のイントネーションでなされるアナウンスを聞きながらあずさを下車して、西側のアルプス口を出たところで輪行解除します。
今回の相棒はリムブレーキのTCRです。ホイールとフレームを一まとめにして縦型にできるので、輪行時の移動が楽でした。ディスクブレーキの場合は、ホイールとフレームを別にして、フレームは横型にしています。取り回しや省スペース性では縦型が便利ですね。ディスクブレーキの輪行スタイルも改良してみようと思います。
準備完了して出発です。国道158号線を西に進んで松本市街を抜けていきます。しばらく進んで梓川を渡ると、秋の田園風景が広がってきました。
刈り入れの終わった水田と、少し色づいた山、それに青い空と白い雲。絶好のサイクリング日和です。
のどかな風景を楽しみながら進んでいきます。この辺りは平坦ですが、もう少し進むとアップダウンがあります。途中の梓川ふるさと公園では、走っている高校生らしき学生さんを見かけました。持久走なんですかね。
県道25号線を進んで、国営アルプスあづみの公園に到着です。
国営アルプスあづみの公園は、春に開催されるアルプスあづみのセンチュリーライドのコースになっていて、何度か走ったことがあります。普段は自転車では入れないので、今日は立ち寄らずに先へ進みます。
県道306号線、通称山麓線を進んで松川村に入ると、安曇野ちひろ美術館の横を通ります。絵本画家であるいわさきちひろ氏の作品を収蔵した美術館です。美術館のまわりが整備された公園になっていて魅力的な場所です。次は美術館を目的地にしてのんびり過ごしたいものです。
さらに山麓線を進んで、大町市に入ります。この辺りは平坦で車通りも少なく、景色も良好で走りやすい道です。ブルーの矢羽根が引かれているだけのことはあります。
ジェラートショップ花彩でジェラート
松本から大町まで、自販機休憩のみで進んでしまったので、この辺りで小休止を入れることにしました。いつものジェラートショップです。
信州安曇野の低温殺菌牛乳を使ったジェラートが絶品のジェラートショップです。
ショーケースの中にはさまざまなジェラートが並んでいます。
今回は、メープルナッツと栗、それにしぼりたて牛乳のトリプルをいただきました。少し肌寒い気温でしたが、ライドで温まった身体にはちょうどよい冷たさでした。ごちそうさまでした。
鷹狩山へヒルクライム!
いつもなら山麓線を北上して木崎湖を目指すところですが、今日は大町市内へ向かって東に進み、鷹狩山に寄り道します。
観音橋からは、山並みと高瀬川が一望できました。
秋晴れの空が広がるいい景色が見られました。
銀杏並木も黄色く色づいています。秋ですね。
大糸線の踏切を越えたら、いよいよ鷹狩山へのヒルクライムです。序盤は7%程度の斜度ですが、途中から10%ほどの斜度になって終盤までそのままという、割と登りごたえのあるクライムです。
山の中腹は綺麗に色づいていて、ちょうど見頃といったところ。
ただし、景色を楽しむには少々キツいヒルクライムでした。
淡々とペダルを回して、鷹狩山の山頂に到着しました。大町市街地が一望できます。いやー、絶景かな。
北側に目を向ければ、北アルプスの山並みが目に入ります。すでに冠雪していて、冬山の趣です。
頂上付近には駐車場があって車でも来やすい場所でした。次は車で来ようかな。
近くには「恋人の聖地」なるモニュメントもありました。プロポーズにふさわしいロマンチックなスポットだとか。確かに夜景が綺麗でしょうね。
木崎湖から白馬へ
鷹狩山の絶景を楽しんだら、麓まで降って先に進みます。
途中、木崎湖の湖畔を進んでいきます。
山肌が綺麗に色づいていました。この辺りから雲が出てきました。晴れていたらもっと鮮やかなのでしょう。
稲生駅です。ローカル線らしい佇まいです。
木崎湖を後にして、中綱湖、青木湖と進んでいきます。青木湖を過ぎたあたりでポツポツと雨が降ってきました。北の方、新潟方面は雨予報だったので、前線に近づいたのでしょう。
さらに進んで、白馬に到着です。野平や青鬼に寄り道しようと思いましたが、あいにくの曇り空だったのでショートカットして先に進むことにしました。
長野へ向かってクライムオン!
白馬からは、鬼無里を経由して長野に向かいます。白沢洞門のある嶺方峠までは登ることになります。
何度か長野側から降ったことはありますが、松本側から登るのは初めてです。降りでは見過ごしてしまう景色が見られて新鮮でした。
路面は濡れていますが雨には降られずにすみました。ラッキー。
この辺りは標高が高いせいか、紅葉も終盤の様子でした。
くるくるとペダルを回して、白沢洞門に到着です。長野側からだとピークを超えたトンネルの先に絶景が広がりますが、松本側からだと振り返る形になります。これはこれで新鮮。
雲がかかっていますが、ちらりと白馬連峰を見ることができました。冠雪の白さと雲の白さが混在して、よく分かりませんけどね。
ひとしきり絶景を楽しんだ後は、鬼無里へ向かってダウンヒルです。ところどころ路面がウェットになっているので、慎重に降っていきます。
いろは堂でおやき
鬼無里まで降りてきました。お昼ごはんを食べ損ねていたので、いろは堂でおやきをいただくことにしました。いつもの定番グルメスポットで、私のお気に入りです。
いつもの店構えで、どこか懐かしく安心できます。
季節限定品は品切れでしたので、定番の中からかぼちゃと粒あんをいただきました。ハーフサイズはおまけのねぎみそです。
熱々のおやきと温かいそば茶で身体の芯から温まりました。お腹も満たされて元気いっぱいです。
長野へ!
鬼無里を後にして長野へ向かいます。出発後、ほどなく日没を迎えて久々のナイトライドになりました。長野市街までは10kmほどですが、山間部で街灯がほとんどないため、暗闇の中を進みます。ライトを点灯して慎重に。
無事に長野駅に到着、本日のライドは終了です。今日のお宿にチェックインして、長野駅のお店で晩ごはんを買い込み、翌日のライドに備えて休みました。
午後からは今ひとつの曇り空でしたが、パラパラと雨に降られたくらいで土砂降りではなかったのでヨシ。行ったことがない場所や、以前とは逆方向のルートを体験できて、新たな長野を実感できたのがよかったです。