はじめに
自転車で登ることのできる舗装路のうち、日本で一番標高が高いところにある乗鞍。サイクリストがこぞって目指す地です。乗鞍は岐阜県と長野県の県境にあり、岐阜県側が乗鞍スカイライン、長野県側が乗鞍エコーラインです。このうち、乗鞍スカイラインには先日訪れて絶景のヒルクライムを楽しんできました。
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もう一方の長野県側、乗鞍エコーラインも絶景続きの魅力的なヒルクライムルートです。以前走ったことがあるものの、もう一度走ってみたいと常々考えていました。乗鞍エコーラインの開通は例年7月で、今年も7月には開通しそう。ちょうどスケジュールが確保できたので、開通直後の乗鞍エコーラインに挑戦することにしたわけです。
乗鞍エコーラインの最寄は長野県側の乗鞍観光センターです。最寄駅まで輪行するならアルピコ交通上高地線の新島々駅ですが、そこから乗鞍観光センターまでは登り・トンネル・狭い道と三拍子揃った割と注意が必要な道です。アルピコ交通のバスで輪行するという手段もありますが、荷物室の空き具合によっては自転車の積載が難しいおそれがあり不安が残ります。結局、乗鞍観光センターまでは車でトランポすることにしました。帰りの運転のために気力体力を残す必要がありますが、やはり便利ですね、車。
乗鞍観光センターからスタート!
乗鞍エコーラインのゲートは三本滝のところにあって、開くのが午前6時です。朝から登りたかったので、夜中に移動して早朝に到着する行程を組みました。何事もなく観光センターの駐車場に到着し、自転車を準備してライドスタートです。
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早朝の乗鞍観光センターは、ひっそりと静まり返っていました。
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駐車場の混み具合はほどほどです。シーズン最中の休日ともなると、この駐車場が満車になるとのこと。同じく自転車を下ろして準備しているサイクリストに親近感を覚えながら、いよいよクライムスタートです。
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序盤は森の中を抜けるコースです。木陰になっていて暑くなく、快適なヒルクライムを楽しめます。
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遠くにゴールがちらちら見えるのがいいですね。今日はあのてっぺんまでヒルクライムするわけです。やるぞー。
三本滝レストハウス
森の中をしばらく進むと、三本滝レストハウスに到着です。
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朝早くなので、レストハウスも静かなものです。
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三本滝レストハウス前には駐車場があって、ここまではマイカーでも来ることができます。登りの量を減らしたければ、レストハウス前の駐車場を利用するのがおすすめです。今回は、たくさん登れるので観光センターの駐車場でヨシ。
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三本滝レストハウス前のゲートから先は、マイカー規制が始まります。ここから先に進めるのは、バスやタクシー、それに自転車のみ。今はシーズンが始まったばかりでバスやタクシーの台数が少なく、自転車はのんびり落ち着いて走ることができます。
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それでは、ゲートをくぐって乗鞍エコーラインのど真ん中に突入です。
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ゲートを抜けると、スキー場のゲレンデを横切りながら登っていくことになります。
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途中、何か大きな鳥さんを見かけました(画面中央)。名前が分かると、もっと楽しめるんですかね。
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遠くに見えていたゴール地点が、徐々に近づいてきました。
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冷たい温泉が湧き出す、冷泉小屋に到着です。こちらの小屋は今年2022年の7月1日にリニューアルオープンしています。7月下旬からは宿泊もできるとのこと。乗鞍にまた一つ名所がオープンして、ますます盛り上がりそう。
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冷泉小屋の前には流れ落ちる滝があります。以前に登ったときも、ここで写真撮影したなぁ。
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つづら折りの坂道を登りながら、先を目指すわけです。
位ヶ原山荘
しばらく登って、位ヶ原山荘に到着です。乗鞍エコーラインは、三本滝レストハウス、位ヶ原山荘と、ルートを三分する位置に休憩ポイントがあるのがありがたい。乗鞍スカイラインは、途中にはまったく休憩ポイントがありませんからね。
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ペットボトルのドリンクだけでなく、コーヒー、たいやき、うどんなどもいただくことができます。まさに癒しの休憩スポット。2350mの高所だからこそ、ありがたさが際立ちます。
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あの頂の向こう側が、今日のゴール地点です。ずいぶんと近づいてきました。
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おやつにおしるこをいただきました。焼き立てのお餅が入っていて、エネルギー補給もばっちりです。この日は日差しが強く、暖かいを通り越して暑いくらいでしたが、温かいおしるこは美味しかったです。
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行く先をみつめながら、しばしの休憩を楽しみました。
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おしるこを楽しみ、ペットボトルのドリンクをボトルに補充して、再びライドスタートです。
雪壁を楽しむ
さらに進むと、道の両脇には雪の壁が登場します。
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7月になっても、雪の壁はまだまだそれなりの高さをたもっています。
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これだけの晴天にもかかわらず雪が残っているのは、高所ならではです。
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山肌の緑と雪壁の白が対比をなして、目に鮮やかです。
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雪解け水が路面を濡らしています。この雪の壁が見られるのも、もうしばらくの間だけですね。
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ここが一番高い雪壁だったと思います。
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雪壁だけでなく、山肌にも雪が残っています。
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これでもずいぶんと雪が溶けて、小さくなっているとのこと。春先は雪だらけだったんでしょうね。
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雪の斜面には人影が見えます。
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なんとスキーを楽しむ人たちです。この夏の真っ盛りにスキーヤーさんが見られるのは、乗鞍ならでは。
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リフトがないので自力で登ることになるようです。大変そう。
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愛車を入れた写真の撮影も捗ります。景色に目を奪われて、なかなか先に進めないのが難点。
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どこを切り取っても絶景です。
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下を見下ろすと、これまで登ってきた道が見えます。日本らしからぬ見通しのよさで、これもまた絶景だと思います。
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いよいよゴール地点が近づいてきました。
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ふと見下ろすと、位ヶ原山荘が見えます。こうやって通ってきたところが見えると、感慨深い。
乗鞍山頂畳平
少し進むと、長野県と岐阜県の県境に到着です。
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また来られました。
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ここが自転車で走ることができる舗装路で、日本一標高の高い場所です。標高2716m、ここより上に舗装路なし。
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鶴ヶ池が晴天の青空に映えています。
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いやー、来られてよかった、晴れてよかったです。
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県境から先に進んで、畳平を目指します。
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鶴ヶ池の前で、愛車を入れて一枚。
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さらに進んで、乗鞍岳畳平に到着です。
絶景を楽しみながら、余裕を持って乗鞍エコーラインを登り切ることができました。晴天かつ時間もたっぷりあるので、これまでにできなかった乗鞍の楽しみ方に挑戦してみました。続きます。