はじめに
夏の乗鞍を楽しむライド、前回は乗鞍エコーラインをヒルクライムして畳平に到着するまでを書きました。
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今回は乗鞍観光センターを早朝に出発したので時間に余裕があります。そこで、乗鞍の最高峰「剣ヶ峰」に挑戦してみることにしました。
登山道を進む!
標高2700mまでバスで来ることができるといっても、やはり乗鞍は高山です。剣ヶ峰に挑戦するためには登山届けを出す必要があります。登山届けは畳平のバスターミナルにあるポストに提出します。事前に紙で作成してもいいですし、ポストの近くに様式も設置してある至れり尽くせりぶり。最近はWebでの提出もできるようです。
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いつもは眺めているだけだった登山道、今日はここを進んでいきます。砂利道ですが、オフロード用のSPDシューズなので問題なく進めそうです。
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振り返ると畳平が小さくなっていることが分かります。花畑の木道が見渡せるのも新鮮。
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青く澄んだ色合いをしているのは、不消ヶ池です。乗鞍岳では、唯一の氷食湖とのこと。北風に乗った雪が火口壁に囲まれた凹地に吹きだまり、その雪が年中消えないことから「不消ヶ池」と名付けられたと言われています。
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しばらく進むと分かれ道に出ます。剣ヶ峰を目指すなら左です。
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振り返れば来た道が見渡せます。
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そして前を向くと、これから目指す剣ヶ峰が見えてくるわけです。
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目を凝らすと、登っている人影がちらちらと見えます。
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この写真を撮影しているときには人影には気づいておらず、後から見返して気づいたんですけどね。
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下を見ると、登ってきた乗鞍エコーラインが見えます。肩ノ小屋口のバス停の辺りです。雪渓を直登する人もいるとか。すごい。
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青い空と白い雲、絶好のハイキング日和です。
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残雪の白とのコントラストも鮮やかで、目を楽しませてくれます。
肩ノ小屋を越えて
しばらく進むと、肩ノ小屋に到着です。
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肩ノ小屋は乗鞍岳山頂直下の山小屋です。小屋開きされていて、宿泊も可能だとか。収容人数は200名と、割と大規模です。飲み物や軽食をいただくこともできるので、剣ヶ峰を目指す前の最後の休憩ポイントにぴったりです。
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肩ノ小屋をすぎると、いよいよ本格的な登山の様相が高まってきます。足元は大小の岩で、斜面の角度も急になってきます。その分、見晴らしは抜群で、振り返ると遥か下に通ってきた道が見えます。
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ひたすら斜面を登っていくと、剣ヶ峰の手前にある蚕玉岳ピークに到着です。眼下には権現池が見えます。火口湖としては日本でも有数の高所にある希少な池とのこと。
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火山帯にある池だからか、独特の青色をしています。
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お昼が近づいてきたからか、雲が出てきました。山の天気は変わりやすい。空模様に注意しながら先に進みます。
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いよいよ剣ヶ峰の足元まで辿り着きました。
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これまでの道のりよりも斜度は緩くなっていますが、岩だらけで足場が悪いため、慎重に登って行きました。
剣ヶ峰
ゆっくり時間をかけて慎重に登り、剣ヶ峰に到着です。
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3026mの高所、3000m超えの高所に到達したのは初めてです。自分の足で登ってきたこともあわせて、感慨深い。
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雲がかかってきて遠くまでは見渡せませんでしたが、それでも眺望は抜群!
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人もさほど多くなく、慌てずに周囲を見渡すことができました。
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周囲のピークは荒々しい山肌。
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とても登れそうにはありませんね。
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そうこうしているうちに、ガスがかかってきました。
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本当に、山の天気は変わりやすい。自転車で登ってきたままで装備が貧弱なので、天候が急変しないうちに降りるとしましょう。
慎重に下山
山に登る際、登りは体力があれば登れるのに対して、下りは集中力だったり技術が必要とのこと。確かにそのとおりでした。下りの方が楽かとおもいきや、より慎重さを必要としますね。
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足が滑らないよう、浮石に足をとられないよう、慎重に進みます。
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慎重に、とはいっても、写真を撮影するくらいの余裕はありました。
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頂上小屋の近くで休憩。補給食を食べてエネルギー補給です。ここではバーナーが使えるようで、お湯を沸かしてカップラーメンを楽しんでいる人がいました。うらやましい。次は私もやってみたいものです。
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権現池も、さまざまな角度から楽しめますね。
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頂上を見上げると、急斜面ぶりにびっくり。よく登ったものです。
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頂上小屋からの眺め。乗鞍エコーラインと登山道が一望できます。晴れていれば北アルプスの山々も一望できるとか。
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スキーを楽しむ人も健在です。
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空が白い雲に覆われてきました。
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こちら側は青空も見えているんですけどね。
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こうやってみると、雲が作る影が一目瞭然。目まぐるしく形を変えるので、見ていて飽きません。
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ずっと見ているわけにもいかないので、先に進むわけです。
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いよいよ、行きに登ってきた急な砂利道までやってきました。さらに慎重に降りていきます。
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行きには目が向かなかった方向を向いて降りるので、絶景が楽しめます。足元ばかり見ず、たまには前を向いて景色を楽しみながら、慎重に進みます。
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ようやく、肩ノ小屋に近づいてきました。
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しばらく進んで、無事に肩ノ小屋に到着。ベンチで休憩です。
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無事に降りられてよかった。SPDシューズは砂埃で真っ白になりましたが、靴底は無事。登山靴なら足首を固定してくれるので、もう少し安定して登り降りできたかな。やはり道具は専用のものがよいですね。次に登るなら登山用を装備したいです。
畳平へ
来た道を逆に進んで、畳平へ戻ります。
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勝手知ったるなんとやら、剣ヶ峰に登った達成感とあわせて足取りも軽く進めました。
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途中、富士見岳は巻いて進みました。足取り軽くとはいえ疲労はありましたし、何より空腹だったので。
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畳平が近づいてきました。
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畳平の気温は16度。この時期としては暖かいとのこと。日向にいると暑いくらいでした。
豚汁とこんにゃくとコロッケ
畳平に戻ってきたので、さっそく腹ごしらえです。バスターミナルの売店にて。
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豚汁です。暖かいとはいっても16度、温かい汁物が身に染みます。美味しい。
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こんにゃくも味噌が効いていて美味。ただしカロリーはそこそこなので、ハンガーノックにならないよう注意が必要です。
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ついでにコロッケも注文してしまいました。注文してから揚げてもらえる揚げたてです。
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標高2700mで揚げたてのコロッケを食す。いやはや、とんでもない贅沢ですね。ちなみに前回いただいた揚げたてポテトチップスは、じゃがいもが入荷しないとのことで販売中止になっていました。残念。
畳平散策
この後の予定が調整できたので、今日は畳平に一泊することにしました。さらに時間に余裕ができたので、畳平を散策です。
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乗鞍スカイラインの方に足を伸ばしてみました。
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季節や時間が微妙に違うので、前回の乗鞍スカイラインを登ったときとは、また違った表情を見せてくれます。
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鶴ヶ池も様子が違いますね。この辺は雪壁になっていたような気がしますが、すっかり溶けてしまいました。
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剣ヶ峰の帰りには巻いた富士見岳にも挑戦してみます。
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コースタイムは15分程度と大したことないように見えますが、なかなかの急斜面でした。
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畳平から近くお手ごろなわりに、眺めはなかなかのものでした。
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先ほど登ってきた山頂もよく見えます。
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登山道と山頂を同時に観られるのもよいですね。
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不消ヶ池に差し込む日光の角度が変わって、また違った色合いを見せてくれていました。
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道端で見かけた花。名前を知っていると、より楽しめるんでしょうね。山のことに興味が出てきたので、少し勉強してみようかな。
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その後は、畳平をぶらぶらしながら、今日のお宿「銀嶺荘」のチェックイン時刻を待ったのでした。割と時間を持て余してしまったので、大黒岳にも挑戦してみればよかったかも。高所での運動時に自分の体調や体力がどうなるかが少しずつ分かってきたので、次回はもう少しいろいろ挑戦してみたいと思います。