はじめに
春の恒例で渋峠をヒルクライムしようとしたら、雪崩による通行止めでライドできずでした。せっかく自転車を持ってきたので、ライドできそうな場所を探した結果、富山湾岸をライドすることにしました。
富山湾岸は2021年にナショナルサイクリングルートとして選ばれていて、風光明媚、食べ物も美味しいとの評判です。初日は草津からの移動で午後からのスタートになるため、高岡から氷見のショートコースを引きました。富山には何度か来たことがありますが、ライドは初めて。天候にも恵まれ、絶好のサイクリング日和で富山湾岸を満喫できそうです。
海王丸パークからスタート
今回のスタート地点は海王丸パークです。トイレや自販機、それに大駐車場が完備されていてスタート地点にピッタリ。

海王丸パークを後にして、新湊市街を西に進みます。サイクリングルートには青い矢羽がペイントされていて、公式ルートを辿る際に便利です。車が追い越す際は、側方スペースに余裕を持って追い越してくれる感覚があり、大変ありがたい。全体的にとても走りやすい環境でした。ナショナルサイクリングルートに選ばれるのも納得。

しばらく進んで、川の駅新湊に到着です。富山駅スタートだと休憩ポイントとしてピッタリなのですが、海王丸パークからだと近すぎですね。

休憩は不要、写真撮影を楽しむことにしました。

川の駅だけあって、橋の上からはおだやかな川面が楽しめます。港町らしい風景で、新鮮に感じます。普段は水辺に近寄ることが少ないですからね。

川の駅を後にしたら、庄川を渡って高岡を目指します。
高岡大仏

高岡駅の向こう側、街中に突然登場するのがこちら、高岡大仏です。高岡市の大佛寺にある青銅製阿弥陀如来坐像で、高さは16mとのこと。出来栄えの素晴らしさから「日本一の美男」と呼ばれるのも納得のお姿でした。

高岡市街には路面電車が走っていて、どこか懐かしさを感じる街並みとあわせてノスタルジックな雰囲気。老舗の和菓子屋さんやレトロなカフェなどもあって、街歩きが楽しそうです。のんびりポタリングしてみてもいいかな。
氷見海岸
高岡から北上して、氷見海岸を目指します。

ほどなく氷見海岸に到着。ここは車でも来たことがあり、見覚えのある景色です。

独特の形をしたモニュメントも見覚えがあります。階段で登れるんですよね。今回はSPD-SLシューズだったので自重しました。

夕方も遅い時間帯なので少し寂しげな雰囲気でした。

公園にはブリ小僧の像が!

壁画でもブリ推しですね。さすが富山です。

ここからは帰り道、氷見海岸を南下してスタート地点を目指します。

遠くにはスタート地点が見えます。新湊大橋はここからでも目立ちますね。あそこまで帰るわけです。

ところどころに長めのよい場所があって、目を楽しませてくれます。霞んでいて遠くが見えないのが残念。

氷見海岸沿いはサイクリングロードとして整備されていて、とても走りやすかったです。眺めも抜群で、ステキなサイクリングロードでした。
雨晴海岸
サイクリングロードの終わりには踏切を渡ります。

踏切の近くにある駅が、氷見線の雨晴駅。万葉ゆかりの景勝地、雨晴海岸の最寄駅です。

道の駅は車でいっぱいでした。さすが観光シーズンです。

女岩の向こうには、富山湾越しに3000m級の山々が見えるはずなのですが、残念ながら霞がかっていて見えませんでした。やはり午前中か。

雨晴海岸沿いの道からは、女岩がさまざまな角度で見られました。

遠浅の海を渡る風が、海面にさざなみを立てていました。自然の造形は見ていて飽きませんね。
帰路へ
いつまでも景色を眺めていると暗くなって危険なので、帰路につくことにしました。

サイクリングルートには、青矢羽だけでなく要所で方向案内がペイントされています。進行方向が分かりやすく、道に迷う心配は低そう。

橋の上にはちょっとした展望スポットが設けられていて、和歌が彫り込まれた柱がありました。こういうスポットでちょっと立ち止まることができるのは自転車の醍醐味。車だと通り過ぎるだけですから。

夕暮れ時の雰囲気を楽しみながら、スタート地点の海王丸パークを目指して進みました。

海王丸パークへ無事に到着。今日のライドは終了です。宿泊場所にチェックインして、明日のライドに備えました。
50kmと少しのショートライドでしたが、高岡と氷見海岸を満喫できました。これくらいの距離と時間のほうが、土地と景色をたっぷりと楽しめますね。