はじめに
富山湾岸を楽しむライド、前回は高岡と氷見海岸をサイクリングしたところを書きました。

富山で一泊して、今日はナショナルサイクルルートを満喫します。ナショナルサイクルルートは全長100kmほど、コースレイアウトの都合で往復ルートになるため、フルで回ると200kmほどのルートになります。
200kmライドは時間的に厳しかったので、寄り道とショートカットを入れて160kmほどのルートを引きました。いわゆるセンチュリーライドです。160kmのライドはアルプスあづみのセンチュリーライド以来ほぼ1年ぶりです。久々の挑戦、楽しむぞ。
富山駅からスタート
今日のスタート地点は富山駅周辺です。

昨晩の富山駅周辺は観光客で賑わっていましたが、朝はさほど人出が多くなく、どちらかというと静かな雰囲気でした。

いったん富山駅に別れを告げて、富山湾岸を目指して北上します。

富山駅周辺はそれなりに車通りが多かったものの、神通川沿いまで出てくると交通量がグッと少なく走りやすくなりました。天候は快晴、絶好のサイクリング日和です。

富山湾岸まで出てくると、サイクリングルートは東西に分岐します。今回は東に進むことにしました。東に進んですぐ、岩瀬のレトロな街並みが現れます。

富山港を一望できる展望台がありました。今回は登りませんでしたが、次回はぜひ。
富山湾岸を進む

岩瀬を抜けると、ブルーラインが海岸沿いのサイクリングロードに導いてくれます。

きれいに整備されたサイクリングロードで、眺めも抜群。

サイクリングロードには自転車だけでなく散歩している人もいて、地元の方にも親しまれている様子。途中でキャンプサイトの中を通っていて、いろいろなテントを眺めることができました。

雲ひとつない青い空と、深い青をたたえる海。富山湾岸は素晴らしいルートですね。
魚津周辺
滑川市を過ぎてしばらく進むと、魚津市に入りました。

蜃気楼で有名な魚津には、その名もミラージュランドという遊園地があります。遠くからでも目を引くこちらの観覧車、間近で見られて感慨深いです。

富山湾は相変わらずの青。横を向くと常に目を楽しませてくれます。

この日はちょうどマラソン大会が開催されていて、交通規制が敷かれていました。予定ルートは規制対象だったので、急遽ルート変更です。
黒部周辺
海沿いのサイクリングルートから幹線道路にルートを変更してしばらく進み、黒部市に突入しました。

山側に右折してしばらく進むと、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅に到着です。宇奈月温泉への玄関口で、この日も温泉に向かうと思しきお客さんがちらほら。

豊富な水流を活用した水力発電所で有名な黒部。こちらの発電所は山間ではなく駅近にあります。黒部市所有の黒瀬川発電所ですね。

北陸新幹線から見える「名水の里 黒部」の看板です。こうやって別の角度からゆっくりと景色を楽しめるのは、自転車ならでは。

しばらく進んだら、山側に進路をとります。今回のルートでほぼ唯一のまとまったヒルクライムです。富山湾岸は海沿いの平坦ルートですが、ちょっと山側に入ると眺めがよいヒルクライムルートが設定できます。

遠く立山連峰を望みながらのヒルクライムになります。サイコーですね。

林間の舗装路を登っていきます。この日は快晴でしたが、木々が太陽をさえぎってほどよく涼しく感じました。

さらに登っていくと、高い木々がなくなり見晴らしがよくなりました。

冠雪の立山連峰が見えたり見えなかったり、前景がバリエーション豊かで楽しい。

咲き誇る花々、ピークは少し過ぎていましたが十分に楽しめます。

とてもよい景色。堪能しました。ヒルクライムもね。
くろべ牧場まきばの風
しばらく登っていって、目的地に到着です。

標高約240m~425mの高台に位置し、富山湾や能登半島を一望できる牧場です。

牧場というからには乳製品がいただけるわけでして、ここで休憩と洒落込みます。

相性は「くろぼく」とのこと。牛のぬいぐるみがいい味出していますね。

今回はプリンソフトをチョイス。プリンとソフトクリームの両方が味わえる贅沢セットです。プリンもソフトクリームも濃厚で、さすが牧場、と唸らさられる味でした。美味。

建物や景色を眺めながら、プリンソフトを楽しみつつゆっくりと休憩しました。

富山湾はともかく、能登半島を見渡すのはちょっと厳しいかな。震災からの復興を願います。

園内にはいろいろなおもしろスポットが設定されていました。こちらは幸福のカウベル。幸福をもたらす音色とのこと。お子さんが鳴らしている様子が微笑ましかったです。

牧場ということで、牛さんをはじめとした動物も勢揃い。えさやりやふれあいなどの体験プログラムも充実しているようでした。次はライド途中ではなく目的地としてゆっくり楽しみたいものです。
再び富山湾岸へ
くろべ牧場を後にして再び富山湾岸へ戻ります。

くろべ牧場への道は色とりどりの花や牧草で色彩鮮やか。

冠雪の山々も見事なものでした。景色に心を奪われて、なかなか先に進めないほど。

富山湾沿いのサイクリングルートはまだ交通規制中だったので、幹線道路を通って引き返します。サイクリングルートよりも山側のルートなので、橋の上からは見事な眺望が楽しめました。思わぬ幸運です。

橋のたびに足を止めて景色を楽しむので、なかなか進まないんですけどね。

西側は昨日の氷見海岸サイクリングとほぼ同じルートで勝手がわかっているので、焦らず道中を楽しむことにしました。

左手に冠雪の山々、右手に富山湾。進むたびに少しずつ表情を変えるため、飽きがこないですね。

富山には何度か足を運びましたが、立山連峰が見られるのは稀でした。今回は天候に恵まれてよかったです。

さらに進んで、富山港付近まで戻ってきました。

新湊大橋を横目に進み、次なる目的地を目指します。
雨晴海岸から氷見海岸
西側ルートは雨晴海岸と氷見海岸で、昨日のルートとほぼ同じです。

道の駅で小休止。ここは車で何度か来たことがあるので、今回は小休止のみです。

しばらく進んで、氷見海岸はひみ番屋街に到着です。この辺りが折り返し地点です。

サイクリングロードからの踏切では、氷見線の列車に出会いました。ダイヤの関係でなかなかお目にかかれないので、タイミングがよかったです。

女岩は、相変わらずそこに佇んでいました。

しばらく進んで、海王丸パークに到着です。昨日はここでゴールでしたが、今日は富山駅までもう少し。
富岩運河環水公園を抜けて
海王丸パークから神通川沿いまで戻ってきたら、富山駅に向かって南進します。

帰りは富岩運河沿いをゆるりと進むことにしました。

美しいと言われるスターバックスはこの日も賑わっていました。

徒歩で来たことはありましたが、自転車では初めて。新鮮です。来られてよかった。

昨年にオープンしたジャイアントストア富山です。富山湾岸のナショナルサイクルルートと合わせて盛り上がるといいなぁ。

富山駅まで戻って、無事にゴールしました。
おわりに
初めての富山湾岸は、天候にも恵まれて素晴らしいライドになりました。立山連峰が見られたのもよかったです。この天候なら先に西側を回るルートにして、午前中に雨晴海岸を訪れたらよかったかな、とも思いました。行き当たりばったりだったので仕方なし。次回のお楽しみにします。
久々の160kmライドでしたが、天候に恵まれすぎて用意したウェアだと少し暑かったです。日焼け対策も不十分で、準備不足を露呈してしまいました。定期的にロングライドしたいな、と思いつつも、160kmはちょっと長距離に感じてきてもいたりして。景色やグルメを楽しむなら、80〜120kmくらいがちょうどよいような気もします。走るか楽しむか、いろいろ考えてライドの計画を立てていこうと思います。