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カールツァイス Planar T* 1.4/50 ZF.2 実写レビュー

購入したばかりのPlanar T* 1.4/50 ZF.2を片手に、撮影散歩に行ってきました。実写レビューとまではいきませんが、参考になれば。

まずは、大口径の単焦点レンズらしく、絞り開放の1枚。ふわっとした柔らかい描写と、なだらかに溶けていくような後ボケです。開放からカリッと解像する現代的なレンズばかり使ってきたので、このような描写はかえって新鮮です。

次も絞り開放のF1.4です。周辺の玉ボケは、それなりに口径食があります。Planarは、背景までの距離によっては後ボケががさつくことがあると聞きましたが、ここではさほど目立ちませんね。あじさいの色のりが鮮やかで、緑との対比が美しいです。

続いて、少し絞ってF4.0です。絞るとカリッとパリッとくっきりした描写になります。まさに激変。等倍で見ると、葉脈の一筋まで分かります。

さらに絞り込んで、F5.6です。特に色彩はいじっていません。しっとりとした空の青色と、雲の細かい描写が美しいです。

マニュアルフォーカスは多少敷居が高いものの、現代のレンズにない描写が楽しめる、特徴的なレンズです。カールツァイスのブランドは健在、と言ったところでしょう。

電子接点を備えてExif記録やPSAMの露出モードも使えるので、最近のレンズに比べて使い勝手で劣ることもありません。また、金属鏡胴とずっしりとした質感と、なめらかなフォーカスリングが所有感をそそります。

仕事なら効率と瞬発力が必要で、マニュアルフォーカスは使いづらいですが、趣味なら別ですよね。じっくり落ち着いて写真に向き合う際に選びたいレンズです。

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