ライドの記録

高原を駆け抜けろ!霧ヶ峰からビーナスラインで美ヶ原へ!

はじめに

春になると長野に行きたくなるよね、というわけで行ってきました長野県。

日本アルプスを擁する国内有数の山岳地帯である長野県は、ロードバイクでヒルクライムするにもぴったり。様々なヒルクライムスポットや観光スポットが目白押しの魅力的な土地です。私も何度か過去に訪れたことがあり、その魅力は十分に体感しています。

魅力あふれる長野県に、今年も行くか、と思い立って行ってきたわけです。紆余曲折あり、霧ヶ峰から美ヶ原までをビーナスラインで往復するコースになりました。ビーナスラインは長野県茅野市から美ヶ原高原を結ぶ高原のドライビングロードです。私にとっては初のビーナスライン、冬季通行止が解除された直後、独特の雰囲気を味わうことができました。

霧ヶ峰からスタート

今回のスタート地点は霧ヶ峰にしました。松本や諏訪から登っていくのも楽しそうでしたが、経路の関係で霧ヶ峰を選択。

ビジターセンターで準備を済ませていざ出発です。

スタートした直後からご覧の絶景です。快晴のサイクリング日和とあいまって、気分爽快です。きてよかった。

思わず足を止めて、愛車の撮影にいそしむわけです。今回はダウンヒルが多くなることを見越して、ディスクブレーキのTCRを連れてきました。車重は重ためですが、レースじゃないですし普通に登る分には問題なし。

遠くには冠雪のアルプスが垣間見えます。噂には聞いていましたが、噂以上の絶景ルートです、ビーナスライン。走り始めからこれです。期待に胸を膨らませて先に進みます。

霧ヶ峰から美ヶ原の間にあるビーナスラインの標高は1700mから2000mほど。スタート地点の霧ヶ峰が標高1700mほどで、意外に獲得標高は少ないです。ただ、途中には和田峠と扉峠の二つの峠があり、細かいアップダウンも割と多いです。この標高1700mの看板は、途中で何度も目にすることになります。

アップダウンがあると言っても、少し登れば森林限界を超えて見晴らしのよい絶景が目の前に広がります。

非日常感あふれる光景を気軽に見られるのがビーナスラインの魅力の一つ。景色を楽しみながら、ペダルを回して進んでいきます。

残雪のアルプスを見ながら、美ヶ原に向かってコース中最大のヒルクライムです。

4kmで350m upとなかなかの斜度なヒルクライムです。下を見ると登ってきた道が見えます。こういう景色は達成感があって好き。

進む方向が変わって景色も変わります。遠くに見えるのは八ヶ岳連峰かな。

美ヶ原を行く

最後のヒルクライムを完了して、めでたく美ヶ原に到着しました。

標高は1900mと少し、今年になって初の標高2000m付近です。息苦しい感覚はほとんどなく、高所順応できているようで安心しました。

車で来られるのはここまで、この先は遊歩道になっていて王ヶ頭、王ヶ鼻といった絶景スポットがあります。自転車は押し歩きする必要があるとのことですが、せっかくなので行ってみることにしました。

見渡す限りの原っぱには雪が残っていました。初夏からは放牧が行われているとのこと。今はオフシーズンで閑散としています。

足元は、いわゆるグラベルです。SPD-SLだと歩きにくいかな。今回はSPDにしてきたので問題なし。乗鞍にも登った実績もあるSPDシューズです。

日常ではなかなか見られない開けた光景です。脳内ではオープンワールドゲームのBGMが鳴り響きますね。

美しの塔で一枚。冬季通行止の解除直後だからか人気は少なく、もの寂しくも落ち着いた雰囲気が楽しめました。

案内板の劣化から、厳しい自然環境が想像できます。

しばらく進むと、遠くに建物が見えてきました。あれが王ヶ頭でしょう。ホテルと電波塔が立ち並ぶ絶景のビュースポットとのこと。

王ヶ頭に近づくにつれ、展望がひらけてきて期待が高まります。

さらに進んで、王ヶ頭ホテルの麓に到着しました。

王ヶ鼻へ

王ヶ頭ホテルの売店が、オフシーズンのためか14時から16時までクローズとのこと。しょうがないので王ヶ鼻を目指すことにしました。王ヶ鼻は王ヶ頭よりも標高が低いものの、いったん降りてから登ることになります。

自転車連れでひーこら言いながら王ヶ鼻に到着しました。カーボンホイールにちょいちょいガリ傷をつけてしまいました。いろいろなところに連れ出しているので傷は仕方なし。思い出ということで。

ここまでの苦労が報われるほどの絶景です。晴天とあいまって感激もひとしお。

ほぼ360度の大パノラマが楽しめます。山々の名前が解説されたパネルがありがたい。

こちらは北アルプス。穂高、剱といった聞き覚えのある名前の山々が並んでいます。

こちらは松本市街と中央アルプスです。何度か登った乗鞍岳も見えているとのこと。

そして八ヶ岳連峰と王ヶ頭です。

ぐるっとまわりを見渡して景色を楽しみながら時間を過ごしました。

訪れる人はなく、静かな雰囲気でした。やはりオフシーズンだったのでしょう。

人で賑わう観光地も楽しいものですが、こうやって独りでたたずむのもよいものです。

ひとしきり楽しんだ後は、王ヶ頭に引き返しました。

王ヶ頭にて

行きで通過した王ヶ頭で景色を楽しみました。

王ヶ鼻の方が見晴らしがよいですが、王ヶ頭からの景色もなかなかのものです。写真の右奥、電波塔のあるあたりが王ヶ鼻です。

見晴らしがよいということは見通しが確保できるということで、電波施設にぴったりというわけです。

午後にもかかわらず雲がかかっておらず、冠雪した山頂がよく見えました。美ヶ原に訪れるにはよい日だったのかもしれません。

のんびりと贅沢な時間が過ごせました。名残惜しいですが日没が近づいてくるので帰り始めることにします。

再び美ヶ原へ

抜けるような青空とどこまでも続くかのような砂利道。まるでゲームの世界に迷い込んだような非日常感です。

ところどころにある残雪が目に眩しい。

美しの塔もよい雰囲気です。ただそこにあるだけで絵になりますね。

雪解けの水たまりに映える八ヶ岳連峰。すっかり見慣れてきました。次は八ヶ岳方面にも足を伸ばしてみたいものです。

斜面にはまだまだ雪が残っていました。日光が当たりづらいからでしょう。

折り重なるような山々が、山岳県たる長野県らしさを実感させてくれますね。

帰路へ

砂利道を押し歩いて美ヶ原の駐車場まで戻ってきました。

水分補給して一息ついたら、霧ヶ峰への帰路に着きます。

美ヶ原の駐車場を出てしばらくはダウンヒルです。ヘアピンカーブの連続ですから、慎重にそろそろと降りていきます。

雪に閉ざされるため、路面にはひび割れや段差がちらほら。ハンドルを取られないように注意が必要です。

日陰には雪が残っています。つい先日まで通行止めだったことを実感します。

往復ルートはつまらないと思っていましたが、行きと帰りそれぞれで見える景色が違って楽しめました。

行きは通過した三峰大展望台に寄り道しました。

王ヶ頭に負けず劣らずのビュースポットです。

小高い丘の上からの眺望は、まさに絶景。季節が違えば、また違った眺めが楽しめそう。また訪れたいものです。

気を取り直して再び走り始めました。

日が傾いてきて気温も下がってきましたが、寒くはなく走りやすい気候です。ダウンヒルはちょっと冷えましたけどね。

霧ヶ峰の近くで野生動物に遭遇しました。駐車場が閑散としていただけに、野生動物の気配が際立ちます。

無事に霧ヶ峰に戻ってきてライド終了です。

おわりに

初めての美ヶ原、初めてのビーナスラインを晴天の中で楽しめました。いろいろ紆余曲折の結果で引いたコースは、終わってみれば結果オーライ、絶景尽くしの印象深いライドになりました。ビーナスラインには、他に白樺湖や車山高原などみどころがたくさん。次は違った季節に訪れたいと思います。

今回の軌跡

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